光発電Q&A光発電Q&AQ1 振動計、騒音計、温度計、照度計などを設置する必要は? A1 通商産業局などの関係官庁となによりも発注者の御意向を確認し相談すること。 Q2 太陽電池が5KWでインバーターが3KWの場合とは何か? A2 太陽電池を北向きに設置するという様な特殊な場合が有る。 Q3 太陽電池はどう接続するか? A3 太陽電池発生電圧の変動をインバータ入力範囲(200Vか300V)に収める。 Q4 アモルファス太陽電池の初期劣化とは? A4 アモルファスは効率が結晶より低く、使用初期に時間とともに効率低下する。 1~2年の効率低下後は効率一定で安定する。 Q5 月の光で発電はできるのか? A5 月の光は太陽の光が月面で反射して地球に届いたものであり発電は可能だが 強度が極端に弱いので実用的ではない。 Q6 バッテリーは必要なものか? A6 低圧系統と逆潮流有りで系統連系するものは必要な場合があり、 分散孤立系でも必要な場合が有る。 Q7 北海道は積雪があり架台の設置角度は? A7 緯度に等しい傾斜角度がベターであるが、 多雪地域では55°から60°にするのが良い。 Q8 太陽の運行経路(軌跡)はどう計算するのか? A8 太陽の運行に関する数式(球面三角法)により計算する。 sinh=sinφsinδ+cosφcosδcosω sinα=sinωcosδ/cosh cosα=(sinhsinφ-sinδ)/(coshcosφ) δは理科年表でも良い。 Q9 光発電の応用問題; 絶縁物を通して送電することは可能か? A9 ガラスは絶縁物だから電気は通せないが光は通るので送電することは可能である。 電気で電球をともしその光をガラスを通し光発電すればいいわけである。 Q10 インド、中国、アメリカ、ロシアなど広い国土を持つ国が原子力発電増設に熱心で、 中東の産油国までが原子力発電所を建てようとしているのはなぜか? A10 吹いたり吹かなかったり、照ったり照らなかったり、 絶えず変動する自然エネルギーは、 電圧や周波数を変動させ、不安定だからである。 Q11 太陽電池の建材一体型について教えて下さい A11 難燃材でなく不燃材や耐火建材など建築基準法、消防法を確認下さい。 屋根一体型は通気層で温度対策する例が有ります。 Q12 太陽電池の水冷について教えて下さい A12 熱くなると電圧低下するので水冷し、その 冷却水は給湯に利用可能です。 水冷の水滴によるレンズ効果の害は100℃までは心配ありません。 Q13 太陽光発電のセールスにどう対処したら良いでしょうか? A13 太陽光発電に限ったことではありませんが 『絶対儲かる』というセールスには注意が必要です。 日照時間で発電量の計算は出来ないのに 日射量データなしで 予測発電量をごまかし予測収入を水増しする例もあるようです。 また売電価格が将来安くなる可能性に言及しない例もあるようです。 Q14 太陽光発電を始める前の留意事項として 白い光害は北側パネルの反射光が眩しい ということは全ての光が利用される訳ではないのですか? A14 太陽電池には凹凸構造を設けたり、反射防止膜をコーティングします。 他にも、結晶系シリコン太陽電池には利用できる光と利用できない光が有ります。 太陽電池は光のエネルギーを価電子に与え励起する必要があります。 E = hν = hc / λ E : 光子一個のエネルギー ;これがバンドギャップエネルギー以上ならばOK h : プランク定数 ν : 振動数 c : 光速 λ : 波長 計算すると 1.1μmよりも長い波長の光は発電には利用できず ほとんどの赤外線は発電には利用できないことになります。 1.1μmよりも短い波長の光は発電に利用できますが、 余分なエネルギーは熱として捨てられることになります。 |